Amazonは、Androidを搭載し、Google Playストアに対応した新シリーズ「Alexaタブレット」を発表しました。
Amazonの公式仕様と発表をもとに、Alexaタブレット 8・11・12 Proの違いと、旧Fireから変わる点を紹介します。
- 情報の確認日は2026年10月23日です。
- 仕様は海外向けの公式資料を含み、日本での販売状況とは異なります。
Alexaタブレットとは?Amazonが発表した新シリーズ
従来のFireはFire OSを使っていましたが、Alexaタブレットは、Androidを採用し、Google PlayストアとAlexa+に対応しています。
すでにFireタブレットで利用しているアプリをAlexaタブレットへ移行する時の引継ぎ方法などはアプリごとに確認が必要です。

また、AlexaタブレットではmicroSDカードを利用した外部ストレージがなくなり、内部ストレージのみになりました。
データサイズが大きい動画や電子書籍などを保存することが多い場合は、購入時に内部ストレージ容量に注意が必要です。

ラインアップは、小さめの8、大きな画面の11、CPUの構成も異なる12 Proの3モデルです。
名前の数字は画面サイズの目安で、画面の対角線の長さは、それぞれ8.7インチ、11インチ、11.95インチとなっています。
Alexaタブレット 8・11は、Fire HD 8にない高性能コアA78を搭載し、HD 10のA76からも強化。Fire Max 11に近い構成です。
12 Proは全8コアに新しいA725を採用し、大幅な性能向上が期待できます。
Alexaタブレット3モデルのスペックと違い

画面・メモリ・ストレージなどのスペック比較表と価格
| 項目 | Alexaタブレット 8 | Alexaタブレット 11 | Alexaタブレット 12 Pro |
|---|---|---|---|
| 画面サイズ | 8.7インチ | 11インチ | 11.95インチ |
| 解像度 | 1340×800 | 2560×1600 | 2800×1840 |
| RAM | 4GB | 8GB | 8GB/16GB |
| 内部ストレージ | 64GB/128GB | 64GB/128GB | 128GB/256GB |
| SoC | MediaTek MT8189 | MediaTek MT8189 | MediaTek MT8793N |
| CPU | A78×2+A55×6、各2.0GHz | A78×2+A55×6、各2.0GHz | A725×8、最大3.25GHz |
| GPU | Mali-G57 MC2、880MHz | Mali-G57 MC2、880MHz | Mali-G720 |
| Wi-Fi | Wi-Fi 6 | Wi-Fi 6 | Wi-Fi 6E |
| 前面/背面カメラ | 500万/800万画素 | 800万/800万画素 | 800万/1300万画素 |
- 選べる容量や構成は販売地域によって異なります。
- 表は開発者向け資料に記載された仕様です。
CPUやGPUなどをまとめたチップをSoCと呼びます。CPUの役割はアプリの計算処理、GPUの役割は画面やゲームの描画です。
RAMは、起動中のアプリが使う作業場所です。容量が多いほど複数のアプリを開いた状態を保ちやすく、アプリを切り替えたときの再読み込みを減らせます。
内部ストレージはアプリや写真、本などを保存する場所です。大きいほど多くのデータを保存できます。

価格はこれまでの格安タブレット路線から変更になっています。2026年10月23日終値(1ドル=156.84円)で、米国価格を日本円換算すると次のようになります。
| モデル | 米国価格 | 日本円換算 |
|---|---|---|
| Alexa 8 | 229.99ドル | 約36,100円 |
| Alexa 11 | 329.99ドル | 約51,800円 |
| Alexa 12 Pro | 499.99ドル | 約78,400円 |
8と11の主な違いは画面とメモリ容量
8と11は、公式仕様に記載されたCPUとGPUが共通です。
11を選ぶ理由は、広くて高解像度の画面と、多めのRAMになります。
Webページや資料を大きく表示したいなら11、小さめの画面を選びたいなら8です。
RAMに余裕があると、複数のアプリを使うときにアプリの内容を保持しやすくなります。
12 ProはCPUの構成も異なる上位モデル
12 Proは、8・11とは異なり、CPUの8基すべてにCortex-A725を採用しています。
処理性能が高く、ウェブ閲覧やゲームプレイでストレスを感じたくない人向けのモデルです。
画面は120Hz表示に対応し、通常のディスプレイに加えて反射を抑えるNanomatte仕様も用意されています。
旧Fireタブレットから買い替えると何が変わる?
Fire HD 8からAlexaタブレット 8へ|CPU構成と画面サイズの変化
| 項目 | Fire HD 8(2024年・第12世代) | Alexaタブレット 8 |
|---|---|---|
| 画面サイズ | 8インチ | 8.7インチ |
| 解像度 | 1280×800 | 1340×800 |
| RAM | 3GB/4GB | 4GB |
| 内部ストレージ | 32GB/64GB | 64GB/128GB |
| SoC | MediaTek MT8169A | MediaTek MT8189 |
| CPU | Cortex-A55×6、2.0GHz | Cortex-A78×2+A55×6、各2.0GHz |
| microSD | 最大1TB | 非対応(公式仕様の外部ストレージは「なし」) |
| Wi-Fi | Wi-Fi 5(802.11ac) | Wi-Fi 6 |
Fire HD 8の2024年モデルは、省電力を重視したA55を6基使うCPUです。
Alexaタブレット 8には、従来のA55に加えて、処理性能の高いCortex-A78が2基搭載されます。CPU構成からは大幅な処理性能の向上が期待できます。

Alexaタブレット 8と同じ種類・数のCPUコアを使うFire Max 11です。公開されたGeekbench 6の測定例では、Fire HD 8(2024年モデル)に対し、シングルコアで約3.6倍、マルチコアで約2.2倍のスコアでした。
Fire HD 10からAlexaタブレット 11へ|画面解像度とメモリ容量の変化
| 項目 | Fire HD 10(2023年・第13世代) | Alexaタブレット 11 |
|---|---|---|
| 画面サイズ | 10.1インチ | 11インチ |
| 解像度 | 1920×1200 | 2560×1600 |
| RAM | 3GB | 8GB |
| 内部ストレージ | 32GB/64GB | 64GB/128GB |
| SoC | MediaTek MT8186A | MediaTek MT8189 |
| CPU | Cortex-A76×2、2.05GHz+A55×6、2.0GHz | Cortex-A78×2+A55×6、各2.0GHz |
| microSD | 最大1TB | 非対応(公式仕様の外部ストレージは「なし」) |
| Wi-Fi | Wi-Fi 5(802.11ac) | Wi-Fi 6 |
Fire HD 10の2023年モデルと比べると、画面は10.1インチから11インチ、RAMは3GBから8GBへ増えます。
解像度も1920×1200から2560×1600へ上がるので、細かな文字や画像をきれいに見たい時によい端末です。
CPUの高性能コアもA76からA78に変わります。大きな画面でWebや資料を見たい人には、旧HD 10からの買い替え候補になります。
Fire Max 11からAlexaタブレット 11へ|CPU構成は近く、画面とメモリが変化
Fire Max 11とAlexa 11のCPU構成は近く、どちらもA78を2基、A55を6基使い、GPUもMali-G57 MC2を搭載しています。
ただし、Fire Max 11のA78は2.2GHz、GPUは950MHzで、Alexa 11の記載値より高い数値です。
画面の解像度は2000×1200から2560×1600、RAMは4GBから8GBへ増えます。
CPU・GPUの仕様だけを見ると、大幅な処理速度の向上は感じられないと思います。
ただし、RAMの増加、画面の高解像度化、Google Play対応は買い替えの検討ポイントになります。
Fire Max 11(第13世代)からAlexaタブレット 12 Proへ|CPU・画面・メモリの違い
| 項目 | Fire Max 11(2023年・第13世代) | Alexaタブレット 12 Pro |
|---|---|---|
| 画面サイズ | 11インチ | 11.95インチ |
| 解像度 | 2000×1200 | 2800×1840 |
| RAM | 4GB | 8GB/16GB |
| 内部ストレージ | 64GB/128GB | 128GB/256GB |
| SoC | MediaTek MT8188J | MediaTek MT8793N |
| CPU | Cortex-A78×2、2.2GHz+A55×6、2.0GHz | Cortex-A725×8(3.25GHz×1+3.0GHz×3+2.1GHz×4) |
| microSD | 最大1TB | 非対応(公式仕様の外部ストレージは「なし」) |
| Wi-Fi | Wi-Fi 6 | Wi-Fi 6E |
Fire Max 11と12 Proでは、画面の広さと解像度、RAMに加えて、CPUの構成も変わります。
RAMは基本構成でも増え、より大きな内部ストレージも選べます。
CPUの大きな違いは、コア(CPUの中で計算や処理を受け持つ部分)の種類です。
Fire Max 11
処理性能を重視したCortex-A78を2基と、消費電力を抑えることを重視したCortex-A55を6基組み合わせています。処理の重さに応じて、OSが仕事を各コアに割り振ります。
Alexaタブレット 12 Pro
8基すべてにCortex-A725を採用。A725はA78より新しい設計で、ゲームやWeb閲覧などで、処理性能と電力効率の両立を目指したコアになっています。
- GHzは動作周波数を表す単位ですが、処理の速さはコアの設計にも左右されます。
- たとえば、12 Proの2.1GHzのA725とFire Max 11の2.2GHzのA78は、数字の大小だけでは性能を比べられません。
有名なタブレットと比較すると、どの部分が近い?
Alexaタブレット 8とGalaxy Tab A11|画面サイズと解像度が共通
| 項目 | Alexaタブレット 8 | Galaxy Tab A11(国内Wi-Fi・64GB版) |
|---|---|---|
| 画面サイズ | 8.7インチ | 8.7インチ |
| 解像度 | 1340×800 | 1340×800 |
| RAM | 4GB | 4GB |
| 内部ストレージ | 64GB/128GB | 64GB |
| プロセッサ | MediaTek MT8189(8コア、各2.0GHz) | 8コアCPU(2.2GHz/2.0GHz) |
| Wi-Fi | Wi-Fi 6 | Wi-Fi 5(802.11ac) |
| 前面/背面カメラ | 500万/800万画素 | 500万/800万画素 |
Alexa 8とGalaxy Tab A11は画面サイズと解像度が共通なので、画面の広さや文字の細かさが比較しやすいです。
CPU性能は、Alexaタブレット 8が有利になる可能性があります。
Galaxy Tab A11が海外版と同じHelio G99を搭載している場合、Alexaタブレット 8は性能重視のコアに、より新しいCortex-A78を採用しているためです。
Alexaタブレット 11とREDMI Pad 2|同じ画面サイズ・解像度でもCPUは異なる
| 項目 | Alexaタブレット 11 | REDMI Pad 2(国内版) |
|---|---|---|
| 画面サイズ | 11インチ | 11インチ |
| 解像度 | 2560×1600 | 2560×1600 |
| RAM | 8GB | 4GB/6GB/8GB |
| 内部ストレージ | 64GB/128GB | 128GB/256GB |
| プロセッサ | MediaTek MT8189(A78×2+A55×6、各2.0GHz) | Helio G100-Ultra(A76×2、2.2GHz+A55×6、2.0GHz) |
| Wi-Fi | Wi-Fi 6 | Wi-Fi 5 |
| 前面/背面カメラ | 800万/800万画素 | 500万/800万画素 |
Alexaタブレット 11とREDMI Pad 2は画面サイズ・解像度が一致し、どちらも高解像度の11インチ機です。
CPU性能は、Alexaタブレット 11が有利になる可能性があります。
どちらも8コアですが、性能重視のコアはAlexaタブレット 11がCortex-A78、REDMI Pad 2がCortex-A76です。
Alexaタブレット 11は動作周波数が低いものの、より新しい設計のコアを採用しています。
Alexaタブレット 12 ProとXiaomi Pad 7|メモリ・保存容量・画面を比較
| 項目 | Alexaタブレット 12 Pro | Xiaomi Pad 7(国内版) |
|---|---|---|
| 画面サイズ | 11.95インチ | 11.2インチ |
| 解像度 | 2800×1840 | 3200×2136 |
| RAM | 8GB/16GB | 8GB |
| 内部ストレージ | 128GB/256GB | 128GB/256GB |
| プロセッサ | MediaTek MT8793N(Cortex-A725×8、最大3.25GHz) | Snapdragon 7+ Gen 3(8コア、最大2.8GHz) |
| Wi-Fi | Wi-Fi 6E | Wi-Fi 6E |
| 前面/背面カメラ | 800万/1300万画素 | 800万/1300万画素 |
Xiaomi Pad 7はAndroidタブレットで、RAM 8GBと内部ストレージ128GB/256GBを備えています。
12 Proの基本構成と容量が近いタブレットです。
Xiaomi Pad 7は画面が小さい一方、解像度は高く、最大144Hz表示に対応しています。
CPU性能は、複数のコアを使う処理でAlexaタブレット 12 Proが有利になる可能性があります。
12 Proは8基すべてにCortex-A725を採用し、Xiaomi Pad 7は性能重視と省電力向けのコアを組み合わせています。
iPadと同等の性能といえる?仕様だけでは判断できない点
| 項目 | Alexaタブレット 11 | iPad(A16・Wi-Fiモデル) |
|---|---|---|
| 画面サイズ | 11インチ | 11インチ表記(対角10.86インチ) |
| 解像度 | 2560×1600 | 2360×1640 |
| RAM | 8GB | 参照したApple公式仕様に記載なし |
| 内部ストレージ | 64GB/128GB | 128GB/256GB/512GB |
| プロセッサ | MediaTek MT8189(8コアCPU) | Apple A16(5コアCPU・4コアGPU) |
| Wi-Fi | Wi-Fi 6 | Wi-Fi 6 |
| 前面/背面カメラ | 800万/800万画素 | 1200万/1200万画素 |
iPad(A16)はAlexaタブレット 11と画面サイズが近い機種です。
CPUとOSが異なるため完全な比較はできませんが、CPU性能はiPad(A16)が上回ると予想されます。
参考になるのが、Alexaタブレット 11と同じ種類・数のCPUコアを使うFire Max 11との比較です。
| 測定項目 | Fire Max 11 | iPad(A16) | iPadの倍率 |
|---|---|---|---|
| シングルコア | 936 | 2,731 | 約2.9倍 |
| マルチコア | 2,253 | 6,571 | 約2.9倍 |
| PDF Renderer・シングルコア | 28.6 Mpixels/秒 | 65.4 Mpixels/秒 | 約2.3倍 |
公開されたGeekbench 6の測定例では、iPadのスコアは、少数のコアで行う処理の目安となるシングルコア、複数のコアで分担する処理の目安となるマルチコアともに、Fire Max 11の約2.9倍でした。
スコアだけでなく、PDFを描画するテストでも差があります。
シングルコアで毎秒処理できた画像の量は、Fire Max 11が28.6メガピクセル、iPadが65.4メガピクセルで、iPadが約2.3倍でした。
同じ種類の処理をどれだけ進められるかという比較でも、iPadが上回っています。
あくまで類似端末の結果なので、Alexaタブレット 11の実機で確認が必要になります。
Alexaタブレットのよくある質問
まとめ|手持ちのFireから変わる点と、使いたいアプリで判断
手持ちのFireタブレットから買い替えるべきか迷ったときは、次の3つのポイントで判断してみましょう。
- 用途(画面サイズ)で選ぶ
- 持ち歩いて本やWebを見たいなら:コンパクトなAlexaタブレット 8
- 雑誌や資料の文字を大きく快適に見たいなら:Alexaタブレット 11
- 高い処理性能や120Hzの滑らかな画面にこだわるなら:上位モデルのAlexaタブレット 12 Pro
- スペックや仕様の注意点
- 旧Fireから買い替えても、同じ画面サイズのモデル(例:Fire Max 11からAlexa 11)では、劇的な速度アップは感じにくい場合があります
- 新シリーズは外部ストレージ(microSDカード)が非対応のため、保存容量(内部ストレージ)が足りるか事前に確認が必要です
- 使いたいアプリの確認
- 新シリーズはAndroidベースになりGoogle Playに対応しますが、旧Fireのアプリ購入履歴やデータがそのまま引き継げるかはアプリごとに異なります
今使っているタブレットで「画面が狭くて見づらい」「動作がもっさりしていて、待ち時間が長い」など、一番不満に感じている部分から考えると選びやすいです。

