【初心者用】ゲーミングマウスの性能を比較するうえで必要な知識|センサー・DPI・Hzの違いと選び方

ゲーミングマウスを選ぶとき、最大DPIやセンサーの名前を見ても、どこまでの性能が必要なのか迷いますよね。

PAW3395、HERO 2、Focus Proなど、名前だけでは違いが分かりにくいものもあります。

この記事では代表的な6機種を比較しながら、センサー・DPI・ポーリングレートの見方と、用途に合う選び方を紹介します。

この記事で分かること

  • ゲーミングマウスの性能を比較するときに見る項目
  • PAW・HERO・Focusの違いと、公称値を読むときの注意点
  • FPS・MMO・MOBAで候補になる代表モデルと価格を抑えたモデル

目次

ゲーミングマウスの性能を比較する7つのポイント

センサー|型番とマウス全体の性能を確認

センサーは、マウスを動かした距離や方向を読み取る部品です。

マウス全体の応答性はセンサー以外の部品や処理にも左右されるため、型番だけでは判断できません。

対応Hz・接続方式・設定項目も合わせて確認が必要です。

DPI・CPI|最大値と使う感度を分ける

DPIは、マウスの移動量をどのくらい細かく読み取るかを示す数値です。仕様表ではCPIと表記されることもあります。

DPIは、マウスの移動量をどのくらい細かく読み取るかを示す数値

DPIを上げると、ゲーム内感度が同じでも、同じ距離だけマウスを動かしたときの視点の移動が大きくなります。

ゲーム内の視点移動は、この設定とゲーム側の感度を組み合わせて調整します。

ポーリングレート|1,000・4,000・8,000Hzの報告間隔

ポーリングレートは、マウスがPCへ状態を報告する頻度です。クリックしてから画面に反映されるまでの時間とは異なります。

ポーリングレートは、マウスがPCへ状態を報告する頻度

Hzを報告間隔に換算すると、次のようになります。

ポーリングレート報告間隔の計算値
1,000Hz1ms / 回
2,000Hz0.5ms / 回
4,000Hz0.25ms / 回
8,000Hz0.125ms / 回

1,000Hzは、1秒間に1,000回、つまり1msに1回の間隔で報告しています。

ポーリングレートを上げて、マウス操作中に画面が一瞬止まったり、視点が引っかかるように動いたりする場合は、マウスの情報をPCが処理しきれていない可能性があります。

1,000Hzに戻して改善するか確かめましょう。

クリック応答|光学式・機械式の違いと選び方

マウスのクリック用スイッチには、主に光学式と機械式があります。

光学式は光で、機械式は金属接点が触れることで、ボタンが押されたことを検出します。

方式メリットデメリット
光学式接点の振動による二重入力を防げる。その対策に使うデバウンスの待ち時間も省ける光を出す部品に電力が必要
機械式発光部品が不要で、省電力な構成にしやすい。押す重さやクリックの手応えが異なるスイッチの選択肢がある接点の振動や劣化で二重入力が起きることがある。誤入力を防ぐ処理によって、待ち時間が加わる場合もある

機械式スイッチでは、ボタンを押した瞬間に接点が細かく振動し、1回のクリックで複数の信号が出ることがあり、これを重複入力として扱わないための処理として「デバウンス」があります。

機械式スイッチでは、ボタンを押した瞬間に接点が細かく振動し、1回のクリックで複数の信号が出ることがあり、これを重複入力として扱わないための処理として「デバウンス」がある

デバウンスには、信号が安定するまで待ってから入力を確定する方式があり、この方式では、待ち時間がクリック遅延に加わります。

接点の振動による二重入力を避けたい人には、光学式になります。

無線マウスの場合は電池の持ちが、スイッチ以外にセンサーやHzなどに影響します。

接続方式|有線・2.4GHz無線・Bluetoothの違い

有線は充電や電池交換が不要ですが、ケーブルが引っかかることがあります。

2.4GHz無線はケーブルを気にせず動かせますが、受信機の接続と、充電または電池交換が必要です。

PCにBluetoothが内蔵されていれば、受信機不要で接続できUSBポートを節約できます。

接続方式|有線・2.4GHz無線・Bluetoothの違い

ただし、接続方式によってポーリングが異なる場合があり、2.4GHz接続のほうが、マウスの動きやクリック情報を細かい間隔でPCへ報告できることが多いです。

PAW・HERO・Focusの違い|センサーの系統と仕様

PixArtのPAWとマウスメーカーのセンサー仕様

PixArtはセンサーを開発するメーカーで、PAW3395やPMW3391は同社製センサーの型番です。

各社独自に開発したセンサーもあります。

以下は、各社の公式資料で確認できたセンサーの仕様一覧です。

系統・センサー名公称仕様の例比較時の注意点
PixArt PAW3395 SE18,000 DPI・400 IPS・40GVXE R1 SE+などの仕様例。通常のPAW3395より性能上限が低い
PixArt PAW339526,000 DPI・650 IPS・50GPulsar X2A Wiredの仕様例
PixArt PAW3395DM26,000 DPI・650 IPS・50GエレコムVM610の仕様例。PAW3395の型番表記で、基本の公称値は同じ
PixArt PAW3398〈RAPOOカスタム〉26,000 DPI・650 IPS・50GRAPOO VT9PRO 4Kの仕様例。基本の公称値はPAW3395と同じで、LODは最大11段階で調整可能
PixArt PAW3950カスタム30,000 CPI・750 IPS・50GENDGAME GEAR OP1 8k v2の仕様例
HERO 25K最大25,600 DPI対象機種にはHERO 16Kからの更新あり
HERO 2最大44,000 DPI・888 IPS搭載製品や更新状況も確認
Focus Pro 30K最大30,000 DPIIPS・Gなどは搭載製品の仕様を優先
Focus Pro 35K Gen-235,000 DPI・750 IPS・70G45K Gen-2とは仕様が違う
Focus Pro 45K Gen-245,000 DPI・900 IPS・85G同世代でも数値が共通とは限らない
Focus Pro 50K Gen-350,000 DPI・930 IPS・90G対応機能は搭載製品でも確認

出典:Pulsar、ENDGAME GEAR、HERO 25K公式発表、HERO 2公式説明、Razer公式比較。

PAW3395とPAW3950の違い

比較項目PAW3311PAW3395PAW3950カスタム
最大DPI・CPI12,000 CPI26,000 DPI30,000 CPI
追跡速度300 IPS650 IPS750 IPS
加速度35G50G50G

最大DPI・CPI、追跡速度、加速度が異なります。

追跡速度の違いは、マウスを素早く振ったときに、その動きを読み取れる速度の上限の違いです。750 IPSのほうが高速な動きに対応できます。

加速度は、急に動かしたり、動く方向を切り返したりするときの対応上限です。この上限を超えると、動きを正しく読み取れない可能性があります。

数値上の性能上限を重視するなら、今回の比較ではPAW3950カスタムです。

PAW3311は、設定できる感度と、読み取れる動きの速さ・加速度の上限が低いセンサーです。エントリークラスに位置付けられるセンサーになります。

HERO 25K・HERO 2の違いと16Kからの更新

HEROは、Logicoolが独自に開発したセンサーです。

HERO 16Kから25Kへの更新は、ソフトウェアによる性能の引き上げで、対象のマウスは、G HUBを更新することで、最大DPIが16,000から25,600へ上がりました。

HERO 2は、センサー自体を新しくした後継モデルです。最大DPIに加え、追跡速度や動きの読み取り、感度の調整機能にも違いがあります。

比較項目HERO 25K〈G502 HEROの仕様例〉HERO 2〈公式説明〉
最大DPI25,600 DPI44,000 DPI
公称追跡速度400 IPS以上888 IPS

HERO 2は、より高速なマウスの動きに対応する設計です。

読み取り部分を2組使う「デュアルアレイ設計」により、マウスが少し浮いたり傾いたりしたときの追跡性能も高めています。

Focus+・Focus Proの世代と機能

Focus+とFocus Proは、Razerのゲーミングマウスに使われるセンサーです。

Focus ProはFocus+に続くシリーズで、最大DPIや追跡速度の向上に加え、感度や持ち上げたときの動作を細かく調整できるようになっています。

センサー最大DPI追跡速度の公称値
Focus+〈Viper Ultimateの仕様例〉20,000 DPI650 IPS
Focus Pro 30K30,000 DPI750 IPS
Focus Pro 35K Gen-235,000 DPI750 IPS
Focus Pro 45K Gen-245,000 DPI900 IPS
Focus Pro 50K Gen-350,000 DPI930 IPS

※Focus+には、Basilisk V3のように最大26,000 DPIの製品もあります。

調整機能では、次の違いが操作に関わります。

Smart Trackingは、マウスパッドなどの表面に合わせて読み取りを自動調整する機能です。 パッドを変えたときも、マウスを持ち上げて追跡が止まる高さを一定に保ちやすくします。

Asymmetric Cut-offは、追跡を止める高さと、再開する高さを別々に設定する機能です。 例えば、持ち上げたときは早めに追跡を止め、下ろしたときはパッドに近づいてから再開するように調整できます。

予算別に必要な性能を絞り込む

ここからは、センサー別の候補を紹介します。

情報取得&更新日:2026年10月18日7時17分

PAW3395と同程度の低価格マウス

製品参考価格センサー重量サイズ:長さ×幅×高さ有線・無線
ELECOM V custom VM610(ブラック) 4,043円 PAW3395DM+Dsensor 本体約54g(内蔵電池式) 121×61×37mm 有線/2.4GHz無線
RAPOO VT9PRO4K(ホワイト)4,499円(Prime会員限定)PAW3398(26,000DPI/650IPS/50G)約68g(本体・内蔵電池式)124.9×67.1×40.2mmUSB有線/2.4GHz無線
ATK VXE Dragonfly R1(ブラック) 5,436円 PAW3395 公称51g(内蔵電池式/ケーブルの算入条件は未記載) 120.6×64.1×37.6mm 有線/2.4GHz無線/Bluetooth
DAREU A950GM(ホワイト)4,980円(Prime会員限定)PAW3395(26,000DPI/650IPS/50G)約60g(本体・内蔵電池式)123×64×39mmUSB有線/2.4GHz無線/Bluetooth
RAPOO VT2 Gen-2 通常版(ホワイト)5,335円(Prime会員限定)PAW3398(26,000DPI/650IPS/50G)約53±3g(レシーバー除く)126×63×40mmUSB-C有線/2.4GHz無線

PAW3950と同程度の低価格マウス

製品参考価格センサー重量サイズ:長さ×幅×高さ有線・無線
MAMBASNAKE × ATTACK SHARK X3 MAX(黒・ステッカー付き)4,696円(Prime会員限定)PAW3950MAX約49±2g(本体・内蔵電池式)118.5×61×39.7mmUSB有線/2.4GHz無線/Bluetooth
ATTACK SHARK V5(ホワイト)5,426円(Prime会員限定)PAW3950MAX約53±3g(本体・内蔵電池式)121×64.5×38mmUSB有線/2.4GHz無線/Bluetooth
ATTACK SHARK R67,139円(Prime会員限定)PAW3950MAX約39±3g(本体・内蔵電池式)118×60×38mmUSB有線/2.4GHz無線/Bluetooth
ATTACK SHARK R5 Ultra(ブラック-A)7,641円(Prime会員限定)PAW3950MAX約39±3g(本体・内蔵電池式)119.5×61×36.3mmUSB有線/2.4GHz無線/Bluetooth

ATTACK SHARKは、マウスの数が多いので、比較ツールを作ったので利用してください。

ATTACK SHARK 高性能モデル比較ツール(PAW3950 / PAW3955MAX)

PAW3950と同程度のマウス

製品参考価格センサー重量サイズ:長さ×幅×高さ有線・無線
ATK VXE MAD R MAJOR(ブラック) 9,300円 PAW3950 公称36±3g(内蔵電池式/ケーブルの算入条件は未記載) 120.1×63.2×38.1mm 有線/2.4GHz無線
ENDGAME GEAR XM2 8K v2(ダークフロスト) 10,200円 PAW3950 U+1F95A(30,000CPI/750IPS/50G) 本体約52.5g(ケーブルの算入条件は未記載) 122×66×38mm 有線
ATTACK SHARK R11 Ultra(黒羽/コイルケーブル付き)9,349円(Prime会員限定)PAW3950MAX(42,000DPI/750IPS/50G)約49±3g(本体・内蔵電池式)124×65.5×38mmUSB有線/2.4GHz無線/Bluetooth
GravaStar Mercury X Air(クリアブラック)16,980円PAW3950(メーカー表記:PixArt G3950)約56±2g(本体・内蔵電池式)124.6×63.5×40.5mmUSB有線/2.4GHz無線/Bluetooth
AIM1 VELA(ブラック)16,980円PAW3950(750IPS/50G)約45±2g(レシーバー除く)118×61×39mmUSB-C有線/2.4GHz無線

PAW3950と同程度のLogicool・Razerゲーミングマウス

製品参考価格センサー重量サイズ:長さ×幅×高さ有線・無線
Razer Viper V3 HyperSpeed(ブラック) 7,980円 Focus Pro 30K(30,000DPI/750IPS/70G) 約82g(単3電池込み) 127.1×63.9×39.9mm 2.4GHz無線
Razer Basilisk V3 35K(ブラック) 13,980円 Focus Pro 35K Gen-2(35,000DPI/750IPS/70G) 約101g(ケーブル除く) 約130×75.4×42.5mm 有線
Logicool PRO 2 LIGHTSPEED G-PPD-002XWL-BK(ブラック) 14,154円 HERO 2(製品ページ:最大44,000DPI/888IPS超) 本体約80g(内蔵電池式) 125×63.5×40mm USB有線/LIGHTSPEED 2.4GHz無線

まとめ|用途と握りやすさで選ぼう

ゲーミングマウスは、センサー・DPI・Hzに加え、握りやすさと必要なボタン数で選びましょう。

価格を抑えるなら、軽量な有線はCobra、無線はG304、8,000Hz対応の有線はHaste 2が候補です。MMOでサイドボタンが12個必要なら、NagaとSCIMITARを比較してみてください。

気になる2台まで絞ったら、今使っているマウスと寸法を比べると、選びやすくなります。

参考:選手の使用例・実機検証

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